貯金ができない原因の一つに生活習慣があります。これまで貯金ができなかった人が貯金をしようと思うのなら、まず生活習慣を改めるべきです。
前項までに安定的にお金を貯めるためには毎月の固定出費を見直し、費用を浮かせる必要があることについて説明しました。しかし固定経費を見直すと言っても、なかなか簡単にはいかない場合もあります。それはお金の使い方はその人の<性格や生活習慣>に左右されますから、同じままの状態でお金の使い方だけを変えるとができないからです。
とは言え、性格は簡単に変えることはできません。でももうひとつの原因である生活習慣を変えることは不可能ではありません。たとえば交際費が多い人は、アフターファイブの過ごし方に問題があるのですから、その点を改善すればいいのです。つまり帰宅時間の平均が22時なら、もう2時間ぐらい早くするのです。そうすれば2時間分の交際費を減らすことができるのです。これも生活習慣の改善の一つです。これ以外にも見直す点はたくさんあります。
知らず知らずにうちについた生活習慣が固定費用を増やしている
たとえばスマホや携帯電話ですが、これが普及したきたのはこの10年ぐらいのことです。したがってそれ以前はこれにかかる費用はゼロでした。ところが今では家族全員が持っていて、その費用だけでも月に数万円費やしている家庭は少なくありません。だからと言って、いまさらこの費用をゼロにするわけにはいきません。
でももともとは無くてもすんだものですから、努力しだいでは費用の軽減を図ることはできます。もし、この費用が貯金ができない原因だとすると、なんとしても減らさなければなりません。それには家族誰もが遅くまで起きていて、どうでもいいような通話やメールなどを止めることです。と言うことは、これに対しても家族全員が生活習慣を改めなければいけないのす。携帯電話だけではありません。
クレジットカードのリボ払いも貯金には大敵です。いかにも便利なようなリボ払いですが、その陰には高い利息が潜んでいます。月単位で見れば案外目立たないのですが、たとえば1年間のリボ払いにすると通期で10%ぐらい利息がつくのです。その利息の支払いの分だけ貯金が減っているのです。リボ払いもいわば習慣でつくものです。貯金のためにはその習慣は断ち切らなければいけません。